<MVNO超入門編>格安SIMは本当にお得なのか!?格安SIMのメリット&デメリット!

 前回の記事でご紹介した『格安SIM』ですが、果たしてdocomoやソフトバンクなどの大手キャリアに比べて本当にお得なのでしょうか。

この記事では格安SIMのメリットとデメリットを徹底検証していきたいと思います。


格安SIMのメリット

月額料金がとにかく安い

 MVNOのSIMカードは何と言ってもその安さが魅力です。
通信だけなら1ヶ月の使用料が1000円以下、通話機能付きでも2000円以下で利用することができます。

例えばソフトバンクをスマ放題で利用すると、

通話し放題2700円+データ定額(2GB)3500円+S!ベーシック300円=6500円
さらに保証パックを付けると月々7000円以上の通信費がかかってしまいます。

これに対して、大手MVNOであるIIJmioだと通信プランが月額900円、通話付きプランでもたったの月額1600円で使えてしまうんです。

☆スマートフォン等の月額料金満足度☆
およそ8割のユーザーが携帯の使用料金に不満を抱えている。

同じ通信費でも格安SIMを使うことで毎月5000円程度の節約ができるため、「月々の携帯の使用料金が高すぎる」と思っている方には非常にオススメです。


「2年縛り」などの契約期間の制限が無い

 契約期間の縛りが緩く、状況に応じて自分に合ったSIMカードを選択できるのもMVNOのメリットと言えるでしょう。

NTTドコモなどの大手キャリアでは原則として2年間の継続契約期間を設け、その分端末などの料金を割引する仕組みを採用しており、契約更新月以外に解約すると契約解除料がかかってしまうのが一般的です。

しかし、MVNOではそのような契約期間の縛りが無かったり、違約金が発生する場合も非常に安価に設定されていることが多いです。


好きな端末と自由に組み合わせることが可能

 SIMフリーの端末と自由に組み合わせることが可能であるため、端末を買い換えたり、複数の端末を使い分ける場合、カードを差し替えるだけでそのまま利用することができます。

つまり、その日の気分によって持ち歩く端末を変えるなどといった使い方ができるようになります。


契約内容がシンプル

 docomoやソフトバンクなどの大手キャリアでは、数々の抱き合わせキャンペーンを企画し、キャッシュバックの条件などを規定しているため、不必要にオプションの契約をさせられてしまうことがよくあります。

一方でMVNOが提供するサービスは、基本料金が安く設定されている他、契約自体もシンプルなものになっています。

☆SIMカードを選ぶポイント☆
料金の安さが決め手ではあるが、料金プラン以外にも多数の魅力がある。


格安SIMのデメリット

通信量による規制が多い

 MVNOが提供するサービスでは、docomoやソフトバンクなどの大手通信キャリアに比べて通信量による規制が厳しくなっています。

料金の安いプランになると、通信量が1GB/月や2GB/月までといったものが多く、利用の度合いによってはすぐに規制にかかってしまうこともあります。

3日間の累計通信量による規制は、キャリア回線が1GB/3日なのに対し、MVNOは366MB/3日からの規制値になっています。

また、MVNOの通信が最も混雑する時間帯(12時~13時頃)では、通信量による規制にかかっていなくても速度が著しく低下する場合があります。


キャリアメールなどのサービスが使えない

 MVNOを利用する場合、これまで各種キャリアから提供されていたキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)が利用できなくなります。

さらに、キャリア決済、年齢認証サービス、迷惑メール対策、セキュリティサービスなども使えなくなるので注意しましょう。


利用状況によっては格安にならないこともある

 月々の基本料金は、大手携帯電話キャリアに比べてMVNOの方が圧倒的に安いです。
しかし、MVNOにはdocomoなどで使える機能が一部含まれていません。

例えばOCNの場合、携帯電話や固定電話に電話をかける場合、30秒あたり20円の通話料が発生します。
また、家族間の無料通話機能や、同じキャリア間のSMS無料機能、高額通話ユーザー向けの定額プランなども用意されていないため、通話やSMSのやり取りが多い場合はMVNOでも安くならないこともあります。


機種代金の大幅な割引が受けられなくなる。

 大手キャリアでは「家族割り」「実質0円」のような機種代金の割引が当たり前のように実施されていましたが、MVNOの場合、キャリアからの割引を受けられなくなるため、SIMフリー端末を全額実費で購入しなければなりません。

海外では、SIMロック解除を導入した事で基本料金は安くなったものの、端末の割引や特典が無くなったためにトータルの月支払額が高くなったというケースもあります。

☆格安SIMを利用しない理由☆
格安SIMには「速度制限」などのデメリットがある。

格安SIMはこんな方にオススメ!

  • 月々のデータ通信量が少ない人!
  • docomoやauなどの大手キャリアの料金プランでは、データ容量が少ないほど割高になっているため、
    あまりデータ通信を利用しない方や、自宅にWi-Fi環境がある方には格安SIMがオススメです。

速度制限時の使い勝手は?

 格安SIMでは、高速通信の容量を使い切った後に200kbps前後の低速モードになるものが主流です。
そこで気になる“速度制限”時の使い勝手を検証してみました。


①メールやウェブの閲覧、LINEなど、テキスト中心のアプリに関しては低速でもほとんど気にならない。



②ラジコやスカイプは、音が途切れることなく利用できるので問題なし。



③アプリや電子書籍のダウンロードに関しては、データ量が多いため相当な時間を要してしまう。容量もすぐ消費してしまうのでWi-Fi接続が必須となる。



④Youtubeなどの動画も再生することできるが、快適な視聴はかなり難しい。



⑤地図アプリも低速だとなかなか表示されない。外出先で移動しながら使うのは厳しいだろう。


格安SIMはこんな方にオススメ!

  • キャリアサービスを利用していない人!
  • docomoやソフトバンクの家族割り、auのスマートバリューなどの割引を受けている方は、大手キャリアでも月々の料金がかなり安くなる場合があります。

    現在キャリアサービスを利用していて月額が3000円以上の方は、格安SIMでの運用を検討しても良いかもしれません。
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